月ヨガとアロマテラピー、
「目に見えない力」の相乗効果
私が考案した「月ヨガ」は、月の満ち欠けで変化する心と身体を整えるヨガです。月のリズムは古来より女性性や本能を司ると言われ、月が満ちる時期はいろいろなものを吸収して気持ちが前向きになり、欠ける時はがんばった心と身体から不要なものを取り除き自分の内側を見つめる時期です。月とヨガとアロマテラピーには「目に見えない力」で心身に働きかける共通点があると気づき、月ヨガにアロマテラピーを取り入れました。気持ちが内側を向きふさぎがちな新月には交感神経を刺激するアロマ、気持ちが上がる満月にはイライラしがちでもあるので鎮静作用のあるアロマというように、月ヨガとアロマテラピーを組み合わせると相乗効果が生まれます。
自律神経に働きかけて
自分のペースを整える
私たちは普段、会社の方針や人間関係などで我慢をしたり、他の人や社会のルールに自分を合わせたりしますよね? 「あの人は嫌い」「この仕事イヤ」などは、見方を変えれば外を意識する自分が作り上げたストレスです。ヨガで意識を自分の内側へ向かわせる、つまり呼吸に集中し心身の変化に集中することでさまざまなバランスがとれます。そのためには呼吸が大事。息の型=生き方なんですよね。息を感じることで自分の生き方を感じられます。呼吸で自律神経に働きかけ、自分のペースを整える。アロマも自律神経に働きかけますから、瞑想でよく使われるシダーウッドやラベンダーなどを香らせて、より呼吸を整えやすい環境にしています。
どんなときでも、アロマが
自分の居場所をつくってくれる
ヨガとアロマテラピーはほぼ同時期に始めました。友人に教えてもらって試したら、ぐっすり眠れるようになったんです。モデル時代は人と比較して自分を追い込むことが多く、アロマのリラックス作用に助けられました。私はすごく緊張するタイプで、知らない場所や人に対して構えてしまいます。でも、好きなアロマで作ったスプレーやハンドクリームを使うと、リラックスできる空間が生まれます。いつでもここに自分の場所がある、そんな感じがするんですよね。安心して心を開いた自分でいられるようになったら、考え方も、行動も、性格も変わり、気づくと周りも変化していました。
大好きな緑や花が、
形を変えていつもそばに
もしアロマテラピーに出合っていなかったら、東京には住めなかったと思います。私は、海や山、川や温泉があり、水のきれいな田舎で育ったので、自然がそばにあるゆっくりとした生活が当たり前でした。今でも引っ越しのときは不動産屋さんに必ず「目の前か近くに公園がある場所を」と伝えるほどです。東京は人が多くて時間の流れが速く、公園などへ出かけないと緑や花に触れられません。お花を買ったりしても自然が恋しくなって……そんなときにアロマと出合いました。形は違いますが植物のエネルギーが凝縮された精油は、バッグやポケットに入る身近な自然です。いつでもそばにいてくれる、友だちですね。