理系で凝り性、の性格にマッチした
アロマテラピー
母親にアロマディフューザーをプレゼントしたことがきっかけでアロマテラピーを知りましたが、精油の成分や効用、抽出方法など、理系の僕にとって身近に感じることも多く、化学的な興味からアロマを勉強し始めました。もともと凝り性で、面白いと思うと突き詰めたくなってしまう性格もあり、アロマテラピーの奥深さにはまってしまったんです。実験の延長みたいに、消臭や、空気のリフレッシュに精油でアロマスプレーをつくったり、キッチン、下駄箱、トイレなど用途に応じて精油を使い分けたり、いろいろ試すのが楽しいんですよね。また、趣味でフットサルをやるのですが、グレープフルーツ精油でタオルに香りづけしておくと気分よくプレーを続けられます。精油の種類や活かし方に詳しくなると、日常生活に幅広く取り入れられるんです。
仕事のパフォーマンスに直結する
体調管理を、アロマで
普段は、会社で設計の仕事をしています。プロジェクトが始まると、納期内に仕事を終わらせなければならないというプレッシャーや、多くの関係者とコミュニケーションをとるため神経をすり減らすこともあります。職場で的確な指示を出すには日々の体調管理も重要で、そうしたときにアロマを活用することも多いです。「風邪かな」と思ったら、ティッシュにティートリーの精油を垂らしマスクに忍ばせたり、仕事の合間にローズマリーの精油でつくったロールオンアロマで気持ちをリセットしたりすることもあります。1日の仕事を終えて帰宅してからは、ジャスミンの香りでリラックス。深い眠りにつけるような気がしています。その日の疲れはその日のうちにアロマで解消して、翌日のコンディションを整えるように心がけています。
胸に響く、シンプルな感謝の言葉
アロマテラピーでできることの幅を広げたいと思い、アロマハンドトリートメントの資格を取ってからは、AEAJ主催のイベントにスタッフとして積極的に参加しています。トリートメントブースに座っていると、「男性ですか?」とびっくりされることも多いのですが、僕自身にとっても初めてのことの連続で、とてもいい刺激を受けています。他のスタッフの方々は、アロマテラピーを仕事にしている人、子どもと一緒に楽しんでいる人、クラフトづくりなどのワークショップを通じて地域の交流を生み出している人など、会社ではなかなか出会えないような人たちばかり。話を聞くことで、自分の世界が広がるのを感じています。そして、トリートメントをした方から「ありがとう」と言われるのがすごく新鮮で、うれしいです。会社という大きな組織のなかでは、一人ひとりの役割が見えにくくダイレクトに感謝される機会が少ないので、シンプルな感謝の言葉が胸に響くんですよね。
仕事とは別の軸を持つことで、
人生の幅が広がる
会社で仕事をしながらアロマの勉強を続けることや、ボランティアに参加するのは難しいと思う方もいるかもしれませんが、仕事とは別の軸を持っているからこそバランスがとれる面もあります。忙しくても、アロマテラピーに関わることで脳や身体がリセットされて、仕事の生産性も上がるような気がするんですよね。
ゆくゆくは、会社の福利厚生の一環としてアロマテラピーを取り入れた職場作りを働きかけるなど、アロマを広めたり、活かせる場をさらに増やしていきたいと思っています。アロマテラピー資格の保持者はまだまだ女性が大半ですが、アロマテラピーを必要とするシチュエーションや、実際に役立つ機会は男性にも同じようにあります。男女ともに、もっとアロマが身近な存在になれば、ワーク・ライフ・バランスの充実が進むんじゃないかなと思っています。