2018.1.25

アロマで深まる
キャンドルの魅力。

プロフィール

水沼由実さん

東京

  • キャンドル作家
  • アロマテラピーインストラクター
  • アロマブレンドデザイナー

22歳の時にアロマテラピー検定1級およびアロマテラピーアドバイザー取得。23歳でアロマテラピーインストラクター取得。キャンドル作家としての幅を広げるため、32歳でアロマブレンドデザイナーを取得。

夢の実現と、
アロマテラピーとの出合い

趣味で始めたキャンドル作りでしたが、知人にプレゼントして喜ばれたり、イベントに出店してお声がけいただいたり、だんだんと買ってくださるお客さまが増えていって……こんな風に工房を持てるなんて、以前は夢にも思っていませんでした。靴メーカーに勤める夫が「いつか工房を持ちたい」と言っていたので、将来は二人でそんな場所を持つことも考えていましたが、縁あって想像以上に早く実現することができました。アロマとの出合いは学生の頃です。持病のため日常的に痛み止めを服用していたのですが、たまたま手にとった精油を嗅いだら痛みが和らいだ気がして。ラベンダーやローズマリーなどを使ってトリートメントをするようになりました。毎日使うのでしっかりと知識をつけようと資格の勉強を始め、アロマテラピーインストラクターまで取得しました。

アロマとキャンドルの
デリケートな関係

アロマテラピーは日々の生活にとって欠かせないものになっていましたので、キャンドル作りを始めたときも、身近な存在の精油で香りづけしようという発想はごく自然に生まれました。でも実際に天然香料を使ってみると、香りが飛んでしまったり、変わってしまったり、初めは難しいことだらけでした。どんな精油がキャンドルに向いているか、どうしたら香りを長持ちさせられるか、試行錯誤の繰り返しで。例えば、水蒸気蒸留法で抽出される精油は熱には強いかなとか、ベースノートで使われるパチュリやベンゾインを足すと香りが安定するかなとか……精油の知識がなかったら、こうした作業は何倍も大変だっただろうと思いますので、今はプライベートでも仕事でも、アロマの資格で学んだ知識に助けられています。

より深く、香りを理解するために

アロマテラピーインストラクターの知識は、主に身体への作用や、成分の観点から精油同士の相性を見るときに役立ちますが、「どんな香りを作りたいか」を考えるときは、アロマブレンドデザイナー資格の学びを活かしています。私がブレンドを学んだクラスでは、香りを色や温度、質感で置き換えて表現したり、風景や人物に例えたり、その香りに対する想像力が求められました。講義は10人くらいで行われましたが、それぞれ精油に対する視点や感じ方が違って、私が普段お客さまと話しているだけでは思いつかないような語彙や表現方法が飛び出して圧倒されたほどでした。アロマブレンドデザイナーの学びを通して、香りに対するセンスや表現力が磨かれたなと実感しています。

灯りと香りで、
誰かのためのとっておきの空間を

キャンドルに火を灯すと、一瞬で時間の流れが変わり、自分に寄り添う存在がぽっと生まれたような気がするんです。その炎の揺らぎを見ているうちに、心がすっと軽くなります。そこに精油を加えることで、より深い安らぎや、心地よさを感じられるようなキャンドルに仕上げられると思っています。これまでは多くの方に好まれる香りのキャンドルを作ることだけを心掛けながら精油を選んできましたが、アロマブレンドデザイナーのクラスで個人によって香りの捉え方が大きく違うことに気づかされ、これからはひとりひとりに合ったオーダーメイドのキャンドル作りにもチャレンジしていきたいと思っています。依頼主さんの思い描く香りをどう言葉で表現し、一緒に形作っていくかというプロセスにも、資格取得を通して学んだことが役立つのではないかと思っています。

※記事はすべて取材当時の情報です。

プロフィール

水沼由実さん

東京

  • キャンドル作家
  • アロマテラピーインストラクター
  • アロマブレンドデザイナー

22歳の時にアロマテラピー検定1級およびアロマテラピーアドバイザー取得。23歳でアロマテラピーインストラクター取得。キャンドル作家としての幅を広げるため、32歳でアロマブレンドデザイナーを取得。

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